遺伝子組み換えで、
もう一つ大事なことを忘れていました。
それは種の問題。
遺伝子組み換えによって、
次年度は利用できないようにしているというお話。
農家をされている方にとっては、
もう知れ渡っている問題で、
その種を、「F1(ハイブリッド)種」と呼んでいます。
このF1種を利用すると、
メンデルの法則で習ったように、優性が出てきます。
わかりやすい記事があったので、参考にしてみてください。
(メンデルの法則)
形や色、大きさが整ったものができることを
優性にしているため、
作る側、また買う側として両方から好まれるものを作り出せます。
またそれと同時に、
雄性不稔(ゆうせいふねん)になるようにも組み換えられています。
動物で考えると、つまり男性不妊・無精子症です。
そうしなければ、上記のような優性を作るために
除雄という作業をしなくてはなりません。
遠い系統の花粉をつけることで、
雑種強勢(ざっしゅきょうせい)が働いて、
1代目の形質は、目的とする都合の良い優性形質が得られます。
ですので、近くの雄花と交配させてはならず、
除雄の必要があるのです。
しかし除雄のためには、一つ一つ雄花を取らなければなりません。
そのような手のかかることはできない、と、
上記の雄性不稔の力を借りることにしたのです。
もともとは、1925年に玉ねぎで見られた突然変異。
それを見て、人工的に増やし、
今ではかなり浸透してきています。
お店に種を買いに行った時に
種の袋を見てみてください。
F1種と書かれているものも数多く存在します。
この雄性不稔、実は問題視されているのです。
続きは次回。
まずはお店に種をチェックしに行きましょう!