もうすぐ中秋の名月ですね。
今年は9月15日だそうです。
中秋の名月には、
豊作を願って、
その年の畑の収穫物を月に供える風習が
ありました。
この時期には里芋が取れるようになります。
ですので、別名「芋名月」とも呼ばれるのは、
ここからきているのだと思われます。
皆さんは何をお供えしますか?
そうです、大抵の方は
月見団子と答えるでしょう。
なんで芋ではないの?
実は、月見団子を供えるのは、芋を供えた風習の変形だと
考えられています(団子は芋の代わり)。
十五夜には、月見団子を15個お供えします。
月見だんごを供えることで、お月様に感謝の気持ちや祈りを伝え、
供えたものを食べることで、それらを身につけることになります。
月見団子が丸いのは、
満ち欠けをする月が満ちる姿を模しているからで、
豊作祈願や収穫祝いに加え、
ものごとの結実、健康や幸福をあらわします。
丸いと言っても、
まん丸だと死者の枕元に供える「枕だんご」に通じるので、
ほんの少しだけ潰すそうです。
地域によっては、
飾る時にすでにあんこをつけて飾るところもあるようです。
あんこが里芋料理の「衣かつぎ」の皮や、
月にかかった雲を表していると言われています。
団子の材料は、基本うるち米の粉である上新粉を用います。
米の豊作祈願なので、やはりお米を使ったのでしょう。
しかし今では白玉粉を使用したり、
とにかく団子ができればいいとの考えの方も多いようです。
上新粉だけでは、柔らかいお団子を作るのは結構難しいですしね。
意味も分からず飾るのではなく、
今年は意味をしっかり理解して、
子供達にも伝えていこうと思います。