今年もお盆の季節がやってきました。
実家に帰省されている方、お仕事の方、
いろいろなお盆を過ごされていることと思います。
お盆には、仏壇参りや墓参りをしますね。
仏壇に、ナスやきゅうりを使って、
飾り物をするのをご存知ですか?
実際に作ったことはなくても、
見たことがある方も多いと思います。
これ、何の為に作っているのか?
何に見立てて作られているのかご存知ですか?
これはきゅうりやなすを使って、
割り箸や、つまようじで足をつけて作る、
馬や牛の飾りです。
きゅうりの馬は迎え盆に
「足の速い馬に乗って、早くあの世から帰って来られるように」
なすの牛は送り盆に
「足の遅い牛に乗って、ゆっくりあの世に戻って行けるように、
この世からたくさんの供物を積んで楽に帰れるように」
という願いがこめられています。
これがなぜキュウリやナスなのか、
その理由ははっきりしません。
おそらく夏の時期に多く採れる野菜のため手に入りやすく、
またどこでも収穫できる野菜であったことから、
広く全国的にキュウリとナスが使われているものと考えられています。
キュウリやナスのほかにも、
沖縄では先祖の霊があの世に帰るときの杖としてサトウキビをお供えするなど、
地域によってお供え物とする野菜やその意味合いには地域性があります。
飾る場所は一般的には盆棚ですが、
仏壇に乗せるケースもあります。
飾り方ですが、ご先祖様をお迎えするときは内向き、
お送りするときは外向きにおくのが一般的です。
こう見ると、色々考えられた作法があるのですね。
地域によっては上記と異なる方法のところもありますし、
この習わしをしないところもあります。
それぞれの地域の文化を学ぶ良い機会ですね。
一度 聞いてみるのもいいかもしれませんね。