冠婚葬祭で贈り物を行うときに、必ず使用されるのし。
時々しか利用しないこと、店員に任せれば間違えないものを選択してくれることから、
あまり深く考えたことがありませんでした。
今回、怪我で入院・退院していたにも関わらず、
その事実を知ったのは退院してから1ヶ月を軽く過ぎてから。
しかも親戚にあたるので、知ったからには無視するわけにもいきません。
退院してかなり日数が経つので退院祝いはおかしい、
だからと言ってお見舞いか?でも
怪我した本人は全快はしていないものの、95%ぐらい回復しているらしい。
こんなケアは稀らしく、ネットを探してもイマイチ。
これだ!というものと巡り会えません。
でも探しているうちに、いろんな発見をしました。
今までのしと言っていた用紙はのし紙というらしく、
のしは、あくまでお祝いの際に右上にある
色紙を折った形のもののことを指します。
こののし。
実は薄い紅白の紙の中に
薄く伸ばして切った鮑を包んだものなのです。
アワビは海の深いところにいます。
海に潜らないと採れないことから、
昔から大変貴重な品物だったのです。
ですので、海のそばに住む者からの最上の贈り物として、
沿岸地域を収めた豪族や武士たちが
天皇家や土地の神様に干し鮑を献上しています。
しかしアワビはとても高価なので、
鎌倉時代からのしアワビが広まるようになりました。
のしアワビの作り方は、
アワビを薄く剥いで、昔のアイロンを当てて平たくのばしたもの。
一つのアワビを分けて、あちこちの供物にできます。
その風習が元となり、
今ののし紙があると言われています。
とても勉強になりました。
ちなみに、このようなお見舞いののし紙での注意点 として、
・結び切りにすること
・快気祝いは、怪我や病気をした本人が使う言葉である
・値段や用途によって、水引の本数が異なる
こんなことも今回発見しました。
ご参考になれば幸いです。